LinuxCon Japan 2014に参加しました

2014年5月20-22日にホテル椿山荘で開催されたLinuxCon Japan 2014に参加しました。

LinuxCon Japan 2014 day 1 #linuxcon - Togetter
LinuxCon Japan 2014 day 2 #linuxcon - Togetter
LinuxCon Japan 2014 day 3 #linuxcon - Togetter

今年はTizenやYoctoのトラックがなかったので組み込みLinux系のセッションは少なめでした。私はカーネルのトレースやトラブルシューティング関連のセッションをなるべく聴くようにしました。よくわかりませんがクラウドの分野では今年はDockerなどコンテナ系の技術がにぎわっていたようです。

面白いと思ったセッション

Improvements on Kdump Scalability Issues for Terabyte-Scale Memory System slide

メモリが12TB載っているサーバーだとクラッシュしてkdumpでメモリをダンプするだけで35時間もかかってしまう。(!!)
これを1時間にまで短縮したいという話。

Tracing the kernel, advance usage of ftrace slide

ftraceの使い方の最新情報。

Scalability Effort for Kprobes slide

Kprobesのテストの話から始まって、そのために全ての関数を一度にトレースすることに。
そして、それでも使い物になるように高速化した話。
カーネル/VM探検隊ではこれを日本語でやっていただけたので理解が深まりました。

How to obtain information for troubleshooting enterprise servers slide

盛りだくさんの内容。systemtapTomoyo Linuxを使ってシステムの動作状況のさまざまな情報を得る方法。

これを聴いていたなかで、

このツイートが意外にたくさんリツイートされたのですが、自分でもあまりよくわかっていなかったので、レセプションのときに発表者の半田さんに確認しました。
Systemtapはいろいろな安全装置があるため、なにかあるとその安全装置が働いて止まってしまう。そのため年単位で連続稼動させようとしてもそれで止まってしまうだろうとのことでした。